本州の高山蝶であるミヤマモンキチョウは、浅間山系と北アルプスに生息し、北アルプス産は「アルプスモンキ」と呼ばれ、会うための登山は大変苦労するらしい。
2020年7月上旬、なかなか梅雨が明けぬ上、記録的な豪雨のため、上高地の国道158号線の3ヵ所で土砂崩れが起こり、宿泊施設等が孤立状態となった。
その10日後、予定していた宿泊が叶い、宿の目の前の梓川沿いでの朝の散歩で「アルプスモンキ」に出会えたのは、まさに『奇跡』だったらしく、多くの蝶友を驚かせた。
 

ミヤマモンキチョウ
シロチョウ科
環境省レッドリスト－準絶滅危惧
本州の主に標高1,700m以上の稜線部の高山植物群落に生息する高山蝶。日中、草原上をやや敏速に飛翔し、クロマメノキやハクサンフウロなど各種の花を訪れる。生息環境は人為が及びにくい場所であるため、生息状況は安定している。